69〜71年頃に旺文社から発売された3バンドモデルです。
出版社である旺文社が何故ラジオを?と、訝る向きもあるでしょうが、同社はこのモデル以外にもう一つ小型AM専用機を出していた様です。
勿論出版社がラジオをつくれる筈も無く、ナショナルやソニーの3バンドモデルが流行った時期に中学生辺りをターゲットにしてして、中小の電機メーカーに造らせた物の様で、裏面に東京トランジスタ工業?の名前のシールが貼ってあります。
ネットで検索しましたがこの会社についてはデータがありませんでした。
日本からのトランジスタ輸出全盛期に雨後の筍の如く現れては消えたラジオメーカーの一つかもしれません。
内部を見るとがっしりとしたアルミダイキャストの前面パネルに基板が整然と取り付けられていて、日本コロンビア辺りの下請け会社かなあと思ったりもします。スピーカーは10cmのアルニコ、AMのフェライトバーアンテナは16cm位の物が付いていて、一応当時のスタンダードな造りです。
但し、サイズが如何にも大きい。ナショナルの2000GXよりも大きく、それでいてアクセサリー類は殆ど有りません。
当時のラジオ少年達は色々な新規のアクセサリー類にこそ未来を見ていましたから、この様な質実剛健のラジオが注目される事はなかったでしよう。
当時の旺文社の雑誌の裏面広告で可成り宣伝はしていた様に記憶しますが、小生欲しいとは殆ど思いませんでした。
まあ、その為に今になると非常にレアなモデルである事は確かで、此方に出品するのもこれが初めて(最初で最後か?)です。
この個体はダイキャスト部のサビと汚れが目立ち、前面左下の旺文社マークが無くなっていますが、全体状態は悪くは有りません。電池室には液漏れ跡がありましたが、接点に問題は無く、汚れは全て拭き取っています。
アンテナも伸びますし、ツマミ類も全てオリジナル。
これで電気的な問題が無ければプレミアを付ける所ですが、どう言うわけか音量が小さい。スピーカーから見ても1.5Wクラスと思うのですが、ボリュームを最大にしても0.5W位の感じです。躯体が強固なので音が割れたりはしませんが、多分実力は出ていません。
そんな訳で珍品ですが安めです。
コレクターには垂涎ので一台かもしれません。ACコードは内蔵されています。
書き忘れました。短波の音、感度は良さそうです。
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